かっこいいな、すごいな。 そう思う一方で、 どこか自分とは違う世界の人かもしれない—— そんなふうに感じてしまうこと、ありませんか。
・「アメリカで20年以上、金融業界の管理職として活躍」
・「4カ国でチームを立ち上げ、人材育成にも携わる」
・「キャリアとビジネスのサクセスコーチ、エグゼクティブコーチ」
このプロフィールを見たとき、 多くの方が、そんな印象を持つかもしれません。 私自身も、最初はそうでした。
日経xwomanのアンバサダーとしてお名前は拝見していたものの、 実際にお話しする機会があったのは、 日経BPから出版されたご著書『なぜ、あなたは時間に追われているのか』をきっかけにした対談のとき。
その時間を通して、 ゆりさんの印象は、大きく変わりました。
もちろん、キャリアは圧倒的です。 アメリカの金融業界で20年以上働き、管理職としてチームを率い、 4カ国で人材育成やチームの立ち上げを経験されてきた。 その実績だけを見れば、まさにグローバルに成功してきた女性です。 でも、実際にお話を伺ってみると、 ゆりさんの魅力は、そうした肩書きだけでは語りきれないものでした。 話し始めると、とても自然体で、 時々くすっと笑ってしまうようなやわらかさがある。
そして、とてもフランクで素の自分、過去の奮闘、モヤモヤなども隠さず話してくれるんです。
私はゆりさんのキャリアなら帰国子女だったのかななんて思っっていたのですが、地方育ち、そして、実は 東京の大学へ行きたかったけれど、親の価値観の中でその道を選べなかった。そして、大学院で夢だったアメリカに渡ったものの、就職時にはビザの壁にぶつかり、履歴書を300通送り続けた経験もあるそう。
外側では成功しているように見えても、 心の奥にはずっと「本当にこれでいいのだろうか」という違和感があったということもお話しいただきました。
華やかなキャリアの今ができる前は、ゆりさんも、 私たちと同じように悩んできた人。 でも、その葛藤を乗り越えて 自分の人生の力に変えてきた人なんだ、と。
かっこいい経歴の奥にある泥臭さ。 知的な言葉の奥にある深い優しさ。
そして、「人はいつからでも変われる」と本気で伝えようとしているその熱量。
ゆりさんの思いや熱量こそ、 今、頑張っているのにどこか苦しい人や、 外側ではちゃんとやっているのに、心の奥で違和感を抱えている人の力になる。 そう感じて、今回あらためて、じっくりお話を伺いました。
今回のインタビューで引き出したかったのは、キラキラ輝く華やかな肩書きの成功談ではありません。その奥にある、ゆりさんの人柄。 努力と悔しさを重ねてきたリアルな歩み。 そして、自分の内側の声を聞きながら、人生をもう一度選び直していくためのヒントです。
夢のアメリカでぶつかった現実から、 どのように道を切り拓き、現在は多数の人たちの人生をかえてきたエグゼクティブコーチ。 吉川ゆりさんの人生の原点と、 人生を変えるセルフリーダーシップについて伺います。
現在のゆりさんは、キャリアとビジネスのサクセスコーチ、エグゼクティブコーチ、そしてMental Breakthrough Coaching™スクールの代表として活躍しています。
アメリカの金融業界で20年以上、管理職としてキャリアを築き、4カ国でチームを立ち上げ、異なる文化や背景を持つ人たちのマネジメントと育成に携わってきた人。たしかに“すごい人”。一見すると、ずっと上り坂のキャリアを歩んできたようにも見えるし、昔からぶれずに強く生きてきたようにも見えます。
でも、ゆりさんの魅力はもっと人間ぽく自然体。圧倒的なキャリアの裏側にあるあたたかさと粘り強さなんです。
もともと海外への憧れを持ったのは中学生の頃。海外で働く日本人女性の姿に心をつかまれ、「将来、こういうふうになりたい」と思って英語を猛勉強したそう。そこから大学院留学、アメリカでのキャリア、金融業界での実績へとつながっていくわけですが、その道のりは、決して“ただ夢を叶えた人”という一言では片づけられないものだったように思います。
なぜなら、夢を叶えたその先でも、違和感は消えなかったからです。
やりたいことをやっている、結果も出している。物質的な豊かさもある。
外から見れば十分にうまくいっている。
それでも、30代の頃から心の奥にはずっと、「この働き方で、本当に私は幸せなんだろうか」
「私は何のために生きているんだろうか」という問いが残り続けていたといいます。
そして、その違和感こそが、結果的にゆりさんの人生を動かしていく大きなきっかけになっていきます。
外側の成功だけでは、自分を納得させきれなかったこと。
心の奥で消えなかった違和感を、見ないふりのまま終わらせなかったこと。
そして、そこから人生を選び直し、実際に行動していったこと。
そういうひとつひとつに、ゆりさんの強さと人間らしさがあるように感じます。
20代の頃に思い描いていた幸せは、キャリアの成功や、華やかさの中にあったのかもしれません。
でも、結婚や出産を経て、幸せの基準は少しずつ変わっていく。
子どもと過ごすかけがえのない時間を、ちゃんと味わいたい。
自分にとっての幸せを、もう一度、自分の感覚で見つめ直したい。
そうした思いが、ゆりさんを次の人生へと向かわせたのだと実感しました。
まず最初に憧れを持ったのは、中学生の頃だったそうです。 英語を習い始めた頃に、マイケル・ジャクソンやビートルズの音楽に出会い、その音楽や世界観にすごく惹かれた。それが、ゆりさんの中で「外国」への興味の入口になっていったといいます。さらに当時、外国で働く日本人を特集するテレビ番組が日曜の朝などにやっていて、そういうドキュメンタリーを見るのがすごく好きで、毎週のように見ていたそうです。 その中で、ニューヨークの投資銀行でヴァイスプレジデントをしている日本人女性が出てきたことがあった。 その方がニューヨークで働いていて、東京にも出張していて、その様子を追っている内容だったのですが、それが中学生だったゆりさんには本当にかっこよく見えたといいます。 「将来、こういう感じになりたいと思ったんです」 この言葉が、とても印象に残りました。 まだ中学生で、もちろん現実の仕事の厳しさなんてわからない。けれど、そのときのゆりさんには、その女性の姿がただただ眩しかったのだと思います。そして、その憧れをそのままにせず、そこからめちゃくちゃ英語を頑張って勉強するようになった。 もうこの頃から、ゆりさんは夢を夢のままで終わらせず、そこに向かって自分を動かせる人だったのだと思います。
そんなふうに、海外や世界への憧れをずっと持ち続けていた一方で、ゆりさんの中には、長く心に残り続けていた悔しさもありました。 それが、「東京の大学に行けなかったこと」でした。 本当は東京の大学に行きたかった。 でも、親がすごく厳しくて、「東大以外は絶対に東京には行かせない」という感じだったそうです。私立もだめ。東京もだめ。今思うとよくわからないような偏見もあって、その価値観の中で、東京の大学に行くことを諦めてしまったといいます。 「でも、その“チャレンジしなかった”ということを、私は30代前半くらいまでずっと引きずっていました」 その言葉も、とても印象に残りました。 中学生の頃にテレビで見ていた、ニューヨークの投資銀行で働く女性の姿。 そのイメージはずっと心の中に残っていて、その後、自分がアメリカから部下を連れて日本支社に行き、日本のお客さまのプロジェクトを担当するようになったとき、ふと「あのとき東京に行っていたら、こういう素敵な都会で、こういう人たちと学生時代を送れたのかな」と思ってしまったそうです。 なんであのとき、親の言うことを聞いてしまったんだろう。 なんで自分でチャレンジしなかったんだろう。 そういう思いを、30代くらいまでずっと抱えていた。
でも、もし東京に行っていたら、東京の生活が楽しくて、海外に行こうという気持ちは、ここまで強くならなかったかもしれない。 そう考えると、あのときの逆境が、結果的にはアメリカへ向かう力になったのかもしれません。 ゆりさんの人生には、そんなふうに、そのときは悔しさだったことや、選べなかったことが、あとになって別の意味を持ちはじめる瞬間がいくつもあるのだと思います。 中学生の頃に抱いた憧れも、東京へ行けなかった悔しさも、全部がつながって、後のアメリカへと続いていったそう。
そのような背景を聞いていくと、あのゆりさんでも、最初からきれいに上手くいっていったわけではなく、むしろ夢に向かうにはどうしたらいいのか、憧れと悔しさの両方を抱えながら、自分で切り拓いてきた道なのだと感じます。
アメリカの中で仕事のルールを覚え、キャリアを積み上げていく一方で、ゆりさんの内側には、ずっと別の思いもあったそうです。 外から見れば、ステップアップして、キャリアを重ねて、順調に見える。 でも、その中で「このままでいいのだろうか」という違和感は、確かに存在していた。 「ありました。最初から金融に行きたかったわけではなく、本当は国際機関のようなところに行きたかったので、当時の私はどこかで『商売は悪』のような価値観を持っていたんです」 最初のコンサルタントの仕事はすごく楽しかった。 でも、結婚して、妊娠したいと思ったときに、出張が多い仕事はもう無理だなと思って、銀行に行った。 そのあと、自分の中に「私はもっと社会的に人の役に立つような仕事がしたいのに」という気持ちが出てきたといいます。
当時は銀行という仕事に対して、あまり良いイメージを持てていなかった。 それで、NPOの理事をやってみたり、ボランティアでプロボノのプロジェクトをやってみたりもした。 でも、それでも気持ちは収まらなかったそうです。 自分の価値観と違う仕事をしているという感覚が、ずっと残っていた。 ただ、その気持ちは、当時は「子どもを産みたい」という思いよりは下にあって、表には出ていなかった。 でも、子どもが生まれたことで、それまでずっと下に押し込めていたものが、また出てきた。 「まるで、噴火してきたみたいな感じでした」 この表現が、とても印象に残りました。 違和感って、ある日突然どこかからやってくるものではなくて、ずっと下にあったものが、あるきっかけで一気に表に出てくることがあるのだと思います。 ゆりさんにとって、それが出産だった。 外から見れば順調でも、内側ではもうごまかせないものが動き始めていた。 そのズレが、ここではっきり形になってきたそうなんです。ここがゆりさんの転機になっていくわけですね。
その後、ゆりさんはコーチングと出会います。 ただ、ご本人のお話を聞いていると、「コーチングに出会った」というより、自分の人生をひっくり返す先生に出会った、というほうが近いのかもしれません。 「コーチングに出会ったというより、コーチングを教えてくれた先生に出会った、という感じです」 実は、その前にもコーチという存在はいたそうです。 会社でエグゼクティブコーチがついていたこともあったし、一度転職したときにはライフコーチもいた。だから、コーチそのものが初めてだったわけではない。 でも、そのときは本当にどん底だったといいます。 毎日苦しくてたまらない。 でも、会社には行かなければいけない。 何をすればいいのかわからなくて、本をたくさん読み、YouTubeやポッドキャストを聞きまくって、そこで言われていることをひとつひとつやっていた。 そうしているうちに、「そういえば昔、20代の頃にNLPのコーチングをやりたいと思ったことがあったな」と思い出したそうです。
そこで、たまたま見つけた先生とのセッション中に「自分は自分のままでもいいんだ」という気づきを得たそうです。これはゆりさんの中で大きな変化となりました。「それまでは、自分の思っていることを言ったら、絶対にみんなに嫌われると思っていたんです」 会議でも、相手が聞きたいことを発言していた。 相手が何を欲しがっているかを察知して、それを出す。 そうやって出世してきたのだと思う、と話してくださいました。 それで仕事では評価される。 でも、そのぶんずっと苦しかった。 なぜなら、自分がなくなってしまっていたからです。 その体験を通して、「自分で何でも言っていいじゃん」と思えた。 自分でコーチングのビジネスをしてもいいんだ、と。 それまでは、自分が外に出ていって、自分の思ったことを言うこと自体を、どこかで禁じていたのだと思う。 そう語るゆりさんの言葉には、長い間“自分を抑えることで生きてきた人”ならではの重さがありました。 「ちょっと変なことを言ったらどうしよう、と思っていましたし、本当はすごく腹が立って言いたいことがあるのに、ぐっと飲み込んだときは、『ああ言えばよかった、こう言えばよかった』というリフレインが、何日も続くこともありました」 だからこそ、 「自分の思ったことを言ってもいい」 と思えたことは、ゆりさんにとってとても大きなことだったのだと思います。 外から見ると強く見える人ほど、実はずっと“相手に合わせる”ことで生きてきた、ということがある。 評価されることと、自分でいることは、必ずしも同じではない。 でも、そこに気づいて、自分の声を取り戻していくことが、人生を変える入口になる。 ゆりさんにとってのコーチングは、まさにそういうものだったのだと思います。
この衝撃的な体験があってから、ゆりさんは、自分がなぜあそこまで苦しかったのかを、少しずつ言葉にできるようになっていきます。 「当時、自分は勝手に思い込みを作って、本来の自分の望みに蓋をして生きていたから、ミッドライフクライシスのような状態になったんだと思いました」 その頃は、「檻の中に入っている」という表現をしていたそうです。 自分で作った檻の中にいて、本当の自分の望みや声が外に出られなくなっている。 だから、その檻の中にいる人の、本来の自分を出すためのコーチングをしたいと思った。 完全に、自分が経験したことを他の人にも伝えていきたい、という思いで始めたといいます。
「時間=集中力」であることを知れたのが、私にとって最大の収穫でした。集中力をどうマネジメントするかで、時間の使い方も、日々の充実感も大きく変わっていくのだと思います。だからこそ、この視点を、ぜひセミナーでゆりさんから直接学んでいただきたいです。(文章の専門家 山口 拓朗氏)
これまでにいろんな夢を実現されて、ご自身でも体現されているメソッドを直接ゆりさんから聞ける機会はすごい。「時間がない」状態をどう抜け出したらいいのかわからないまま、繰り返しの日々を送っている方にこそ、ぜひ聞いてほしいです。 (ライフキャリアコーチ Juni Shimizu 氏)
「集中力を高める目的は“人生の主導権を取り戻すこと”」という言葉に、強く共感しました。時間が足りないのは、自分の能力や努力が足りないからだと感じて、自分を責めてしまう方にこそ、ゆりさんのお話を直接聞いて、新しい視点を受け取ってほしいです。 (企業内大学事務局 森美江氏)
成長マインドセットを持ち、多角的に挑戦されているからこそ、リアルでお会いしたときに感じる情報量や学びの深さは圧倒的です。運動を生活導線に組み込む仕組み化のお話も印象的で、ぜひセミナーで直接その魅力に触れていただきたいです。 (ソーシャルイノベーションプロデューサー 日野紀子氏)
日々忙しく過ごしている方や、「このままでいいのかな」とどこかで感じている方に、ぜひ聞いていただきたい内容です。大きく何かを変えるというよりも、一度立ち止まって、自分の時間の使い方や価値観を見つめ直したい方にとって、大切なきっかけになると思います。 (行政書士 秋元志保氏)
「忙しい」「時間に追われている」と感じているキャリア女性にこそ、ぜひ聞いてほしいです。時間が足りない状況は、意志の力だけで何とかするものではなく、整え方や仕組みが大切なのだという新しい視点に出会える、貴重な機会です。 (女性のためのキャリアコーチ&研修講師 ヴィランティ牧野祝子)
「時間の使い方を整えることは、人生の主導権を取り戻すことにつながる」という言葉が印象的。自分の時間やお金を何に使うのかを見直すことは、人生の価値そのものを高めることにつながりますよね。リアルこそ深い学びにつながるのでおすすめです。(女性に売れる言葉とデザインの専門家 橋本夏子)